相続ビジネスを税理士事務所で事業化するステップ|事業として育てるには

相続を「単発の仕事」から「事業」に育てるには、段階を踏む必要があります。 思いつきで案件を受けているだけでは、事業にはなりません。 私の事務所も、段階を意識して育てたことで相続が太い柱になりました。

結論:事業化は「立ち上げ→安定→拡大」の3段階で進める

相続ビジネスの事業化は、次の3段階で進みます。

1. 立ち上げ期:型(実務フロー)を作り、最初の案件を回す
2. 安定期:導線を整え、案件が継続的に入る状態を作る
3. 拡大期:仕組み化・組織化で件数と単価を伸ばす
各段階でやることが違います。段階を飛ばすと、どこかで詰まります。

なぜ事業化が進まないのか
・段階を意識しない:その場しのぎで、積み上がらない
・導線を作らない:案件が安定せず、安定期に入れない
・仕組み化を後回し:所長依存で拡大できない

具体的な進め方

① 立ち上げ期:型を作る
実務フローを整え、難易度の低い案件から回します。
(→ 子記事「相続税申告の実務フローを税理士向けに解説」へ)

② 安定期:導線を整える
顧問先・提携先からの案件導線を作り、継続性を確保します。
(→ 子記事「税理士が相続案件を獲得するために整えるべき集客導線」へ)

③ 拡大期:仕組みと組織で伸ばす
業務を仕組み化し、担当を増やして件数・単価を伸ばします。
(→ 子記事「相続業務を仕組み化するための業務フロー設計」へ)

④ 数値で各段階を判断する
件数・売上・受任率で、次の段階に進むタイミングを判断します。

よくある失敗例

・段階を飛ばす:拡大しようとして土台がなく崩れる
・導線がない:安定せず立ち上げ期から抜けられない
・仕組み化を後回し:拡大期で所長が潰れる

事務所で実践するためのチェックリスト

□ 立ち上げ期:実務フローがある
□ 安定期:案件が継続して入る導線がある
□ 拡大期:仕組み化・組織化が進んでいる
□ 各段階を数値で判断している
□ 段階を飛ばさず順に進めている

体系的に学びたい先生へ

相続の事業化は、段階に応じた打ち手が必要です。相続特化事務所マスター講座では、立ち上げから拡大までの各段階の進め方を、現物とともに体系立てて学べるようにしています。

よくある質問(FAQ)

今どの段階か分かりません。

案件が安定して入るかが目安です。

来た分だけなら立ち上げ期、継続して入れば安定期です。

一気に拡大できませんか?

土台(型・導線)がないまま拡大すると崩れます。

順に進めるほうが結局早いです。

拡大期の鍵は何ですか?

仕組み化と組織化です。

所長依存を外すことで、件数と単価を伸ばせます。

相続を事務所の柱にしたい税理士事務所へ。

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この記事を書いた講師
税理士 中垣健

中垣健税理士事務所 所長

中垣 健 なかがき けん

株式会社未来経営 代表

愛知県岡崎市生まれ。明治大学商学部卒業後、税理士・行政書士として2008年に開業。中小企業の経営支援から税務全般、事業承継、相続・贈与対策まで幅広く対応してきた。正攻法で税務調査リスクを抑える相続税申告を強みとし、相談者一人ひとりに寄り添った支援に定評がある。現在は税理士向けに「相続特化事務所マスター講座」を開講し、実務と教育の両面で活動している。

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