相続業務のマニュアルを作るときのポイント|マニュアル化の注意点

「マニュアルを作ったのに使われない」——よくある悩みです。原因は、作り方にあります。使われるマニュアルには共通の条件があります。私も何度も作り直して、ようやく現場で生きるマニュアルにたどり着きました。

結論:使われるマニュアルは「フローに紐づき・更新され・現物である」

使われるマニュアルの条件は3つです。
1. フローに紐づく:業務フローの各工程に対応している
2. 更新される:現場の変化を反映し続ける
3. 現物である:実際に使える具体性を持つ
きれいな文書より、現場で迷わず使える具体性が大切です。

なぜマニュアルが使われないのか
・フローと切り離されている:いつ見るか分からない
・抽象的すぎる:具体的に何をするか分からない
・更新されない:現場とずれて使われなくなる

具体的な進め方

① フローの各工程に紐づける
業務フローの工程ごとに、対応するマニュアルを用意します。
(→ 子記事「相続税申告の業務フローを標準化する方法」へ)
② 具体的な手順で書く
「何を・どの順で・どうなったら完了か」を具体的に書きます。
③ チェックリストと一体にする
マニュアルとチェックリストをセットにします。
④ 更新の仕組みを持つ
現場の気づきを反映し、定期的に更新します。

よくある失敗例

・フローと切り離す:使うタイミングが不明
・抽象的:具体的に動けない
・更新しない:形骸化する

事務所で実践するためのチェックリスト

□ フローの各工程に紐づいている
□ 具体的な手順で書かれている
□ チェックリストと一体になっている
□ 更新の仕組みがある
□ 実際に現場で使われている

体系的に学びたい先生へ

マニュアルは、フローと一体で初めて生きます。相続特化事務所マスター講座では、使われるマニュアルの作り方を、現物とともに体系立てて学べるようにしています。

よくある質問(FAQ)

マニュアルはどこまで細かく書くべきですか?

迷わず動ける具体性が目安です。

細かすぎても使われないので、フローに紐づけて要点を押さえます。

作る時間がありません。

以下の通りです。

一度に完璧を目指さず、案件をこなしながら工程ごとに少しずつ作るのが現実的です。

誰が作るべきですか?

実際にその工程を担う人が作ると、現場で使えるものになります。

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この記事を書いた講師
税理士 中垣健

中垣健税理士事務所 所長

中垣 健 なかがき けん

株式会社未来経営 代表

愛知県岡崎市生まれ。明治大学商学部卒業後、税理士・行政書士として2008年に開業。中小企業の経営支援から税務全般、事業承継、相続・贈与対策まで幅広く対応してきた。正攻法で税務調査リスクを抑える相続税申告を強みとし、相談者一人ひとりに寄り添った支援に定評がある。現在は税理士向けに「相続特化事務所マスター講座」を開講し、実務と教育の両面で活動している。

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